Androidタブレット2011/01/09 19:12

初めての記事です。
昨年末、Androidタブレットを購入してみました。
WSL Japan社のTegra 250搭載のXvision(P10AN01)というやつです。

これは、10.1インチ、WSVGA(1024×600)、静電容量式タッチパネルのタブレットです。

ごにょごにょすると、マーケットにつながったり、Flashサイトが閲覧できるようです。

これから、こいつを使って少しずつ遊んでいきたいと思います。

P10AN01の無線LAN2011/01/09 23:46

まずは、ハードウェアの確認。
過去にAndroid Ver.2.2(froyo)をmakeしたときに、
サードパーティ系のハードウェアモジュールは、
/system/lib/hwにあるのを確認していたので、
早速確認。
ar6000.ko・・・AtherosのAR6000のドライバが使用されている模様。
Nvidia社のTegraのソースツリーには、wlan系では、
「system/wlan/broadcom/bcm4329」と「vendor/atheros/ar6k_sdk」が存在するので、この機種は、
「ar6k_sdk」を使用しているということなのでしょう。

ちなみに、NVIDIA社のソースツリーからそのままダウンロードすると、どちらのカーネルモジュールも作成されません。
この部分は、今後、時間があれば調べてみます。

P10AN01の無線LAN その22011/01/10 10:30

Tegra 250の開発・評価キット(DevKit)があるらしい。日本国内で販売しているのかはわからないのだが・・・
参考:http://tegradeveloper.nvidia.com/tegra/tegra-devkit-features

このDevKitに採用されているのが、「Atheros 6002」ということのようだ。

つまり、P10AN01の無線LANチップは、少なくとも初期のDevKitと同じということになる。
・・・でも、どうやってドライバをビルドするのかな?

そこで、気になるのが、Broadcomのドライバが存在する件。
もしかして、途中から、DevKitの仕様が変更になった?

2011 CESでのお披露目2011/01/10 16:37

P10AN01は、どうやらCESで展示されているようです。

http://www.ubergizmo.com/2011/01/shuttle-p10an01-joins-the-tablet-crowd/

新しい情報はありませんが、これから本格販売ということなのでしょうか?

Androidのディレクトリ構成2011/01/11 03:02

Tegra 250で動作するP10AN01を解析するために、まずは、普通のAndroid 2.2の開発環境を構築し、makeしてみることにします。

まずは、開発環境の構築から。
http://source.android.com/source/download.html」を確認すると、
Ubuntu 32bit + Java 5が必要だそうです。
※2.3(GingerBrad)はUbuntu 64bit + Java 6が必要のようです。

そこで、試験的に仮想環境(Vmware)でandroid開発環境を構築することにしました。

普通に、Ubuntu 10.04 32bit版をインストールします。
(メモリ 2Gbyte、コア数2、HDD 40GByteを割り当てました)
Vmware-toolのインストール、解像度の設定、ネットワークの設定を実施します。アプリケーションのバージョンアップも実施します。

Ubuntu 10.04では、通常、Java 5はインストールリポジトリにはないので、9.04のものを拝借します。
つまり、Sympaticパッケージマネージャのリポジトリに
deb http://us.archive.ubuntu.com/ubuntu/ jaunty multiverse
deb http://us.archive.ubuntu.com/ubuntu/ jaunty-updates multiverse
を追加します。
その後、パートナー提供も対象(ソース・バイナリ共)にチェックをいれ、
sudo apt-get update
sudo apt-get install git-core gnupg sun-java5-jdk flex bison gperf libsdl-dev libesd0-dev libwxgtk2.6-dev build-essential zip curl libncurses5-dev zlib1g-dev valgrind
を実施します。
これで、とりあえずインストールすべきものはそろいました。

次に、androidのソースコードの取得です。
repoを準備します。
ここでは、自分のhomeディレクトリ配下のbinに作成します。
cd ~/
mkdir bin
curl http://android.git.kernel.org/repo >~/bin/repo
chmod a+x ~/bin/repo

次に、このパスを通します。
cd ~/
gedit .bashrc

gedit起動後に、最終行に、
PATH=$PATH:~/bin
を追加します。
その後、
cd ~/
source .bashrc
これで、パスが通ります。
次に、ソースを置いておくパスを作成します。
mkdir ~/mydroid
mkdir ~/mydroid/froyo-normal
cd ~/mydroid/froyo-normal
この後、猛烈に時間がかかる作業となりますので、ここで、仮想環境のスナップショットをとっておきます。
repo init -u git://android.git.kernel.org/platform/manifest.git -b android-2.2_r1.1
repo sync
ここで待つこと数時間
これで、Android 2.2(froyo)のソースコードを取得することができます。